The Great Con-ola, Japanese Translation
キャノーラのまやかし サリーファロンとメアリー・G・エニグ博士 Translation by Katsumi Yamada キョ ノーラ油は「もっとも健康的なサラダ油でありクッキングオイルであると一般に認められている」。この油はナタネを交配して開発された。菜種油はエルシン酸 という有毒成分が多いため毒物である。キャノーラ油は、微量のエルシン酸しかなく、オレイン酸が豊富で飽和脂肪が少ないため特に心臓病予防に適している。 オメガ3脂肪酸の量も多く健康に良い。これが食品業界がキャノーラ油について言っていることだ。 キャノーラ油は毒物で工業用であり人体用ではない。悪名高い化学兵器であるマスタードガスとヘマグルチニンおよび砒素を含有する有毒グリセリドで、これらは狂牛病を引き起こし、失明、神経障害、血球凝固、免疫系の抑制などを起こす。 消費者は、このキャノーラ油の相反する主張をどう判断したら良いだろう。キャノーラ油は夢の油なのかそれとも猛毒なのか。何故キャノーラは加工食品に使われる油の中でも群を抜いて多く使われているのか。 隠れた歴史 簡単な歴史を紹介しよう。時は1980年代中期食品業界は問題を抱えていた。 全米心臓病協会、政府関係部局、主要大学栄養学部が共同で血管を塞ぐ飽和脂肪に変えてポリ不飽和脂肪を使うことを密かに推進してきていたが、このポリ不飽和油、特にコーン油と大豆油は様々な健康障害特に癌を含む病気の原因になっていることが徐々に明らかになってきた1。 業 界は苦境に立っていた。有害である証拠がたくさん出てくる中で、液状ポリ不飽和油を大量に使い続け健康的であるということは言えない状態になっていた。か といって、バター、ラード、タロー、パーム油、ココナツ油といった健康的伝統のある飽和油脂に戻ることは大変な反響を呼び起こす。まして、過当競争気味の 僅かな利幅ではこれらの油脂はコストが高すぎる。 こ の解決策は、オリーブ油のようなもの不飽和油を使うことだった。オリーブ油は、コレステロール値や血液指標でポリ不飽和油よりも良いことを示す研究が多 かった。それにアンセル・キーなどの心臓病に良いダイエットを推奨する人たちが太陽がいっぱいの島々を背景に気楽な暮らしを交えたオリーブ油をたくさん 使った地中海のダイエットが心臓病を予防し健康長寿をもたらしているというイメージを一般化していた。 国立心肺血液研究所(NHILBI) は、 第 一回モノ不飽和学会をフィラデルフィアで開催した。この会議に議長は、多作家でコレステロールと動物性脂肪が心臓病を起こすという理論の擁護者であるス コット・グランディだった。出席者には、ユニリーバなどの食油業界がいた。第二回のモノ不飽和学会は、メリーランドのベセスダで1987年に行われた。グ […]