Japanese Translation by Katsumi Yamada
神話:アメリカの心臓病は、動物性食品のコレステロールと飽和脂肪によって起こっている。
真実: 心臓病が急増した1920-1960の間、アメリカの動物性脂肪の消費は減少し、水素添加した工業加工の植物油消費量は劇的に増えている。(USDA-HNI)
神話:飽和脂肪は血管を詰まらせる。
真実: 動脈に詰まった脂肪酸の殆ど(74%)は不飽和脂肪でそのうち41%はポリ不飽和脂肪である。(Lancet 1994 344:1195)
神話:菜食主義は、健康的である。
真実: 全ての死因で菜食主義の男性の年間死亡率は、非菜食主義者よりも若干高く(.93%対.89%)、女性の場合は、著しく高い(.86%対。54%)。(Am J Clin Nutr 1982 36:873)
神話: ビタミンB12は、青緑藻や大豆製品のような特定の植物から得られる。
真実: ビタミンB12は、植物由来のものは吸収しない。 近代大豆製品は、B12の身体要求量を増す。(大豆:科学と技術1巻1972)。
神話: 健康のためには、血清コレステロール値は、180mg/dl以下でなければならない。
真実: 全死因死亡率では、コレステロール値が180mg/dl以下の人のほうが多い(Circulation循環器 1992 86:3:1026-1029) 。
神話: 動物性脂肪は、ガンや循環器障害を引き起こす。
真実: 動物性脂肪には、多くのガンや心臓病を防ぐ栄養素があり、ガンや心臓病の発生率が高くなったのは、膨大な植物油の消費量と関係がある。(Fed Proc July 1978 37:2215)
神話: 子供には、低脂肪食が良い。
真実:低脂肪食の子供達には、元気がなかったり学習障害が出るなどの成長障害が起こる。(Food Chem News 食品化学ニュース10/3/94)
神話:低脂肪食が気分を良くし、生きる喜びを増す。
真実:低脂肪食は、欝、精神障害、疲労、暴力、自殺の発生率と関係がある。 (ランセット 3/21/92 v339)
神話:心臓病を避けるには、バターの代わりにマーガリンを使うべきだ。
真実:マーガリンを食べる人は、バターを食べる人よりも心臓病発生率が2倍高い。(栄養週刊Nutrition Week 3/22/91 21:12)
神話:アメリカ人は、必須脂肪酸を十分に取っていない。
真実:ア メリカ人は、必須脂肪酸(EFA)の一種(殆どのポリ不飽和植物油にあるオメガー6EFA)を摂りすぎており、もう一種の必須脂肪酸(魚、魚油、適切な飼 育がされた鶏の卵、濃緑色野菜やハーブ、亜麻仁やチーアなど特定の種子の油、胡桃などのナッツ類や全粒穀物に少量あるオメガ3ーEFA)の摂取は、不十分 である。(Am J Clin Nutrアメリカメディカルジャーナル 臨床栄養学 1991 54:438-63)
神話:菜食主義の食事は、アテローム性動脈硬化症を防ぐ。
真実:国際アテローム性動脈硬化症プロジェクトでは、菜食主義者も肉食者と同数のアテローム性動脈硬化症のあることがわかった。(Lab Investラボ調査 1968 18:498)
神話:低脂肪食は、乳癌を予防する。
真実: 最近の研究では、極低脂肪食(20%以下)の女性も、大量に脂肪を摂っている女性と乳癌罹患率が同じだった。 (NEJMニューイングランド・メディカル。ジャーナル 2/8/96)
神話:洞窟人(原始人)の食事は、低脂肪食だった。
真実:世界中の未開人は、魚、貝、水鳥、海棲哺乳類、陸鳥、昆虫、爬虫類、ねずみ、熊、犬、豚、牛、羊、ヤギ、狩猟動物、卵、ナッツ、乳製品からの脂肪を消費していた。(Abrams, Food & Evolution アブラムス、食料と進化1987)
神話:ココナッツオイルは、心臓病を起こす。
真実:コ コナッツオイルを7%与えられた心臓病からの回復期の患者は、与えられなかった対象群の患者よりも回復が早く、コーン油や紅花油を処方された患者と変わり がなかった。 ココナッツオイルを食べる人たちは、心臓病の発生率が低い。ココナッツオイルは、その抗ウィルス性や抗菌性のため心臓病を防ぐのに有効な油 である可能性が高い。(JAMA 1967 202:1119-1123; Am J Clin Nutr 1981 34:1552)
神話:飽和脂肪は、抗炎症プロスタグランジンの産生を妨げる。
真実:飽和脂肪酸は、実は、必須脂肪酸の変換を助けて全てのプロスタグランジンの生成をよくする。 (プライス・ポッテンジャー栄養基金ジャーナル 20:3)
神話: 肝臓、バター、卵黄のような食品にアアラキドサンは、”悪い”炎症性プロススタグランジンを生成する原因となる
真実:人体がアラキドサンから作るシリーズ2プロスタグランジンは、適当な条件下で炎症を促したり抑制したりする。 アラキドサンは、脳や神経系の働きに欠かせないものだ。 (プライス・ポッテンジャー栄養基金ジャーナル 20:3)
神話:牛肉は、大腸がんを起こす。
真実:牛肉をより多く消費するアルゼンチンでは、アメリカよりも大腸がんの発生率が低い。モルモン教徒は、菜食主義のセブンスディ・アドベンティストよりも大腸がんの発生率が低い。(Cancer Res 35:3513 1975)
著作権1999 ウェストン・A・プライス基金.
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